Tinderは散歩する場所じゃなかった
おじさんは二日酔い解消のための街ぶら散歩だけでなく、
インターネットという情報世界の地でも散歩する(特にお金と女について)
いわゆるネットサーフィンというやつだ。
もちろん仮想通貨バブルの波にも女の子にも乗れてな…おっと失敬。
今日はちょっとかわいい助兵衛な出会い系サービスのお話だ。
Pairsでは「人気男性会員のサンプルプロフィール」に選ばれ、
Omiaiでは男性会員ランキング500位以内、Poiboyでは食べログ評価4.5以上を
獲得するなどいろいろなサービスでそこそこの地位で偉そうに女の子をスワイプしてた。
それぞれのサービスの特徴はこの方がわかりやすくまとめてくれてるのでそちらを。
そこで最近始めたのがタイトル通りTinder。
元パリピ属性なおじさんなので周りにいる女性も割かし海外かぶれ女子が多い。
そんな彼女たちがクラブでのDQNナンパに疲れ、使い始めたのがTinderだという。
ネット世界ではイケメンになりきるDQNおじさん(僕)も早速登録した。
※もちろん即日ゴールドメンバー
使ってみると意外とパリピっぽくないサブカル系女子大生やレイヤー女子もいて、
海外発のサービスとはいえしっかりと日本の若者女性に浸透していた。
よく行くガールズバーの女の子に話を聞くと他のマッチングアプリと違い、
「マッチしないと男性から一方的にメッセージ来ないのが良い」とのこと。
日本のマッチングサービスはなんだかんだ男性にも優遇するから、いきなりキモオタのおじさんから長文プレゼンメッセージが来て心がしんどいのだそう。
(これを聞いた僕も胸が苦しくなった。。。世のおじさんも必死なんだわかってやってくれ)
ガールズバーの女の子の言葉を借りるが早速おじさんもスワイプ活動を始める。
ふむふむ。
好みか否かによって右と左にスワイプするだけで他サービスと違いシンプルだ。
かつての女性議員のように力強く、時に事業(プロフィール)確認をしながら仕分けを行った。
…
…あれ?
「共通の友達」?ナニコレ?
おじさんこの人知ってるよ?クライアントさまじゃないか?
え?Facebookでの共通の友達も出るの?
…Facebookの直接の友達も出るじゃん笑笑笑
普段から飲兵衛で女好きなキャラのおじさんなので大きなダメージがあるわけではないが、やっぱりキセキの激盛れ自撮りを見られるのは恥ずかしい。
同僚にも「女の”SNOW”よりひどい詐欺」と言われた一枚は仕事関連の人には見られたくない。
大きなプロジェクトを回してても出会い厨おじさん。
部下に慕われてても出会い厨おじさん。
出会い厨おじさんと語尾につくだけでそれまでのすべてを否定するほどの力がある。(もちろん僕はプロジェクト回さないし慕われてもいない)
日本のサービスはたいていこの誘い文句がある。
「Facebookの友達同士は表示されません」
世の男は助兵衛ばっかりなので隠れたとこで女の子と関わりたい。いや交わりたい。
そんな助兵衛を安心させる言葉だ。会員となるフックのひとつにはなるであろう。
Tinderもそうだろうと思っていた。
おじさんは固定概念に負けたのだ。
なんだか海の向こうから「日本の男たちよシャイにならず勝負せよ。立ち上がれ。」と聞こえてくる。
そうだ。目的遂行のためにコソコソしていないで勝負しよう。立ち上がろう。
女の子だって素敵な男性との出会いを夢見てスワイプ活動しているのだ。
シンプルに散歩しよう。
おじさんはプロフィール写真をタイで撮った二人の女の子男の子を脇に抱えた写真に、プロフィールテキストをつぎのようなカッコいいものにして引き続きスワイプ活動をしようと思う。「EDですが優勝したいです」
立ち上がるんだ。
日本中の助兵衛な男たちと俺の息子よ。