散歩おじさんの放浪記

人生を豊かにしたい助兵衛で投資初心者の徳積み

”無いものを創る”ことは”有るものを壊す”に近い

なんだかとてもカタいインテリ風なタイトルだが思ったことを書く雑記だ。

 

最近会社の中で「自身オリジナルの組織をつくる」ことがおじさんのミッションになりつつある。

”オリジナル”というのは会社から用意された組織・体制を強化するのではなく、

アライアンス先やついてきてくれるメンバーを豊富にして強く背中を押してくれるドラクエのパーティのようなオリジナルのメンバーを集めること。

これだけ聞くと”意識高い系”なおじさんなのだが、筆者が全然そうでもないことは前述のエントリーを参考にしてほしい。

 

そんなミッションを課せられたきっかけがある。

 

低給で毎日500円で過ごしているおじさん(筆者)は、少しでもキャバクラ・スナックに行って人生を豊かにしたいので、会社に貢献して高給をもらうべく

「あんなことしたい!こんなことしたい!」と5歳児のようにのたうち回って会社の色んな偉い人に新しい収益を生み出す事業をプレゼンした。

頭の中では「キミはすごいな!新しいリーダーだ!事業部長になってくれ!」と賞賛の嵐になり、若いお姉ちゃんにも「すごいですね!パパと呼ばせてください!」とキモイビジョンが描かれていた。

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でも返ってきたのは冷たい返事。

 

 

 

「そうかい。自分でやってみたら良いじゃん。」

 

 

 

なんていうお言葉!頭が真っ白になった。

おじさん「え、そういうのは会社が動いてくれるんじゃ…」

役員「あまあまだね。これだから高卒は…。会社という組織はね、目的ごとに人員配置されるのだよ坊や」

 

モヤモヤしながら考え直してみたのだがたしかに”組織は会社が作るもの”という考えが浅はかだった。

そして構築されている組織はある目的によってつくられた最適な体制で、全社をあげて組織解体・再編成してまで投資する事業はなかなかみない。

 

徐々に考えが整理され、辿り着いた結論が

「用意された組織」「オリジナルの組織」の存在だった。

そしてそのふたつには特性や目的が全く異なることも知った。

 

「用意された組織」というのは階段のような組織体で、経験値やスキルごとに階級が振り分けられ、それぞれの立ち位置の領域の業務をこなし下からコツコツその階段を踏みながら仕事をすることで、その組織の目的の遂行を潤滑に行える状態が出来上がっている。

階級の振り分けとして全社員の中でマネジメント能力があったり、専門知識量があるセクションリーダー格があるとされる人が選定され、その管理職ベースにメンバーがアサインされることが多い。

そのため平社員は、上司や役員など”上の人”を神と崇め、言うことだけやっていれば良い状態だ。

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一方「オリジナルの組織」というのは今まで会社にないリソース(資産)で目的を達成させる場合、メンバーを自身でアサインし利益を生むことが出来る組織づくりをすること。

いままで”会社の目的”にない新しい目的が誕生するため新たに目的遂行できる集団を自分自身で構築しなければならない。

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簡単に言えば”組織を与えられる側”になるか”組織をつくる側”になるかの違いだ。

世の中のイケてるサラリーマンたちは業務の目的ごとに頭のスイッチを切り替え、

組織内での動き方を流動的にうごき高いパフォーマンスを魅せている。

 

おじさん(筆者)は用意された組織でしか階段を登っていなかった高卒の無能だから「組織は会社が用意するもの」と思っていた。

けれども「そんな甘くない!」と先人のビジネスマンたちは分かっていて、悩み、考え、「新しいことをするために新しい人を呼ぶコンテンツをつくる」というレベルアップの仕方を見出していた。

www.recruit-mp.co.jp

parallelcareer.freee.co.jp

news.mynavi.jp

 

適当に「大企業の新しいことチャレンジ」の事例を持ってきたが、

世の中の日本企業さんたちはみんな”新規事業”という言葉が大好きだ。野心家だ。

 

もちろん失敗して大きく傾いた企業も多いが、新規開拓に成功して毎度の決算報告が楽しみとされている企業もたくさん存在する。

最近の中国人資産家は世の中で名が知れている有名企業ではなく、BtoBで生き残り新規事業にトライをしてきた100年企業にたいへん注目しているのだ。

それほど日本の企業は何か壁にぶつかっては新しいところにチャンスを見出す勤勉さがある。

けれども新規事業はタダで取り組めたり2秒でキャッシュフローが出来たりしない。

企業にはヒト・モノ・カネの覚悟の投資が必要なのだ。経営者なんて判を押すのに3か月以上は悩む。そしてたいてい新規事業を進めてみる。

 

それでも新しいことチャレンジすることに覚悟が必要なのは企業だけか。

否、チャレンジしようとした人も身がよじれる思いで動かないと事は成しえない。

昔読んだソフトバンク孫正義の著書を読んでつくづく思う。

 

「安定したい」「ラクをしたい」「必要最低限の傷で済ませたい」

「あっちも楽しいしこっちも楽しい」「なにかあったときのために戻れる場所が欲しい」

 

そんなことを言っている状態では何も生まれないことは偉人の歴史をみればわかる。

 

無い組織を作ることで新しい目的が出来る 

有る組織や元々の目的を危機(リスク)にする 

※もちろん新しいことをやることで既存の組織に影響がないこともある

 

もっといろいろ壊していろいろトライせねば。

毎日500円生活から抜け出すためには自分で組織を作らねば。

今のぬるま湯な階段を壊すことを恐れないようにせねば。

そうしないとおじさんは

 

 

 

 

 

 

スナックの37歳に振り向いてもらえないのである。

(はい!動機が不純~~~!!!)